メジャー最多4256安打のP・ローズ氏にコルクバット使用疑惑 加紙報じる
メジャー最多の通算4256安打の記録をもつピート・ローズ氏(79)がエクスポス時代の84年にコルク入りバットを使用していた、とカナダ紙モントリオール・ガゼッタ(電子版)が4日(日本時間5日)までに伝えた。
同紙によると、ローズ氏のコルク入りバット使用を暴露したのは、カナダ・モントリオールにあった当時の本拠地オリンピックスタジアムでグラウンドキーパーを11年間務めたジョー・ジャマー氏。チームの用具担当責任者にバットの先端部の中をくり抜き、コルクを詰めることで軽量化と反発力アップにつながるとされる違法バットを作らせていたと言い、自身もコルク入りバットと、敵軍クラブハウスの別室に隠されていた製造機を見たと証言した。完成したバットを本人に手渡していたというクラブハウス責任者から「ローズは20年間、コルク入りバットを使っていた」と聞いたことも明かした。
ローズ氏は63年から86年までレッズなどでプレーし、24シーズンでメジャー最多の通算4256安打などの記録を残した。エクスポスには43歳の84年シーズン途中まで所属し、同年4月にはメジャー2人目の通算4000安打を達成。95試合で打率・259(278打数72安打)、0本塁打、23打点だった。現役引退後はレッズ監督在任中に野球賭博に関わったとして89年に永久追放処分を受けた。
米メディアの間ではしばしば、ローズ氏とメジャー通算3089安打、日米合算4367安打のイチロー氏を比較する「ヒットキング論争」が繰り広げられている。