元広島・ブレイシア 世界一の美酒に酔う「カープも優勝なら最高」
「ワールドシリーズ・第5戦、ドジャース1-5レッドソックス」(28日、ロサンゼルス)
レッドソックス(ア・リーグ)がシリーズ4勝1敗で5年ぶり9度目のワールドチャンピオンに輝いた。前田健太投手が所属するドジャース(ナ・リーグ)は2年連続でワールドシリーズに進出したが、88年以来、30年ぶりの覇権奪回はならなかった。シリーズMVPには、勝負どころの第4、5戦で3本塁打を含む4安打7打点と活躍したレッドソックスのピアースが選ばれた。
シャンパンと勝者に贈られる葉巻の甘い香り。試合後のレッドソックスのクラブハウスは熱気が充満していた。目を守るためのゴーグルをつけ、チームメートとともに歓喜の雄叫びを上げたのは、昨季は広島でプレーしたブレイシアだ。
キャンプ期間中にレッドソックスとマイナー契約を結び、7月に5年ぶりのメジャー昇格。防御率1点台の好投で信頼を勝ち取った。ポストシーズンはワールドシリーズの2試合を含めて9試合に登板し、5ホールドをマークした。
広島が34年ぶりの日本一を目指して戦っている。畝、小林両投手コーチに感謝したブレイシアは「同じシーズンにカープも優勝できたら最高ですね」とエールを送った。