イチロー 6年ぶりマリナーズ51番に「お帰りなさい」 初安打ならずも大歓声

 「オープン戦、マリナーズ5-6レッズ」(11日、ピオリア)

 6年ぶりにマリナーズに復帰したイチロー外野手(44)が11日(日本時間12日)、レッズとのオープン戦に「1番・左翼」で初出場した。3打数無安打2三振で移籍後初安打はならなかったが、古巣のユニホームで「51」を披露し、球場全体の歓迎ムードに胸を熱くした。

 まばゆい光を放つ背番号「51」に、人々の目がくぎ付けになった。大きな拍手と歓声。「お帰りなさい」と叫ぶ者、立ち上がる者、応援ボードを掲げる者…。

 「いや、もう、このユニホームを着られてねぇ。練習で着てなかったので今日初めてですよね。やっぱり、いろんなことを経験してまたここに戻ってきたことは感慨深いです」

 本拠地のシアトルから1800キロ離れたキャンプ地で、イチローが胸を熱くした。

 試合前のウオームアップの時。選手紹介の時。第1打席に入る時。どの選手よりも大きな反応があった。「いやぁ、アメリカの文化に『粋』というものはありませんけど、こういうのはそうですね。それを選手側が感じないなんてありえない」。試合開始直前に左翼線際で即席サイン会。さりげなく、感謝の気持ちを表すところがいかにもイチローらしかった。

 3度の打席は見逃し三振、左飛、空振り三振。移籍後初安打はならなかったが、3打席で合計20球。第1ストライクから積極的に振っていき、ボールを見極め、際どいコースはカットしてファウルにした。

 試合後に自画自賛したのはボールの見送り方だ。「(バットを)振らないと決めてたら(簡単に)ボールは見られるけど、振りにいって(バットが)止まって止めてるから。そこは全然違う」。昨年は開幕から2カ月を要した動きを初出場のオープン戦で実践できたことがうれしかった。

 チーム合流4日目。すでに体が仕上がっているのは、試合前のウオームアップを見れば一目瞭然。「とりあえず、今日でぐっと上がったはずですから、(打撃の)感触がね。練習をいくら重ねても限界がある。感触的には次元が違う、昨日までとはね」。イチローの表情が自信に満ちあふれていた。

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