ダル、キャンプ前日入団 世界一へ妥協なき交渉過程吐露 カブスで昨季の雪辱だ

 米大リーグは14日(日本時間14日深夜~15日未明)にバッテリー組が先行し、キャンプインする。13日は、エンゼルスの大谷翔平投手(23)が初のメジャーキャンプに備え、アリゾナ州テンピの球団施設で打撃練習や遠投で最終調整に努めた。ドジャースからFAになっていたダルビッシュ有投手(31)はカブス入りが発表され、キャンプ地で入団記者会見に臨んだ。

 キャンプイン直前まで長引いた交渉の過程で、ダルビッシュは代理人に「もしも自分たちが求めているようなもの(条件)がなくチームが決まらなければ、いつでも引退できるから」と語ったという。半分は冗談にしても、それほどまで妥協なく決断した移籍先がカブスだった。

 昨季、ドジャースの一員として臨んだ自身初のワールドシリーズで、2試合続けてKOされる不本意な結果に終わった。移籍先の条件は、再び同じ舞台で雪辱の機会を得られるような強豪。2016年にワールドシリーズを制するなど昨季まで3季連続でプレーオフに進んでいるカブスは「それを十分過ぎるくらい満たしているチームだった」。

 カブスは自宅のあるテキサス州ダラスまで幹部が出向き、通訳なしで約3時間にわたって交渉した。提示した条件も6年契約と長期だった。ダルビッシュは「すごく誠意を持って交渉してくれていたのと、すごくみなさん人間が素晴らしかった」と相思相愛の関係を強調した。

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