マー君6回無失点の好投 「対応力」で中4日登板初0封

 「ヤンキース3-2ジャイアンツ」(22日、ニューヨーク)

 冷静に打者を観察し、自らアプローチを変える。その対応力がヤンキースの田中の強みだ。何度も得点圏に走者を背負いながら6回を無失点と試合をつくり「良くなかったけど、尻上がりの投球だった」とうなずく。

 今季、投球の軸となっているのがツーシーム。この日はそれをはじき返されてピンチを招いたが、四回2死満塁の場面で組み立てを変えた。「フォーシームの方が打ちづらいのかな」とツーシームではなく直球を選ぶ。95マイル(約153キロ)を3球続け、力勝負で空振り三振を奪った。

 「いろいろな状況の中で、こう考えていこうという部分はあった」。中盤からスライダーを増やし、五、六回は三者凡退に封じた。中4日の登板で無失点は今季初。自らの力で壁を一つ乗り越えた。

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