ダル 実戦復帰いきなり156キロ!
レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が、テキサス州フリスコで行われた傘下マイナー2Aフリスコの試合に先発し、約1年2カ月ぶりに実戦復帰を果たした。2回無安打無失点で最速は97マイル(約156キロ)。昨年3月に手術を受けた右肘の順調な回復ぶりを示し、今月下旬のメジャー復帰へ上々の内容を見せた。
登場曲が流れると、満員のスタンドは大歓声に包まれた。それに応えるかのように快速球を連発し、格下の打者を圧倒した。「気持ちが入り過ぎる以外は良かった」。メジャーからのリハビリ出場で捕手を務めたジメネスは「彼はとんでもなく興奮していた」と明かした上で「とても良い仕事をした。速球はすごかった」と評した。
家族として一緒に暮らし、リハビリを支えたレスリングの元世界女王の山本聖子さんが見守った。ダルビッシュは降板時、山本さんがファンとともに拍手を送る三塁側席に感謝の意を伝えるようにグラブをそっと上げた。「安心、良かったなという感じ」。クラブハウスでの目は赤く充血し、潤んでいるように見えた。