イチ「特別」王さん超え1968得点

 「マーリンズ8-0ナショナルズ」(25日、マイアミ)

 偉業を知った観衆のスタンディングオベーションに、イチロー感謝感激-。マーリンズのイチロー外野手(41)は25日(日本時間26日)、ナショナルズ戦に7番・左翼で先発し、4打数2安打1得点。日米通算得点を1968(日本658、米1310)として、前日に並んでいた王貞治さん(元巨人)の持つ日本プロ野球記録を更新した。

 通算得点記録を更新した後、九回の守備に就いたイチローにサプライズが待っていた。球場の大型スクリーンに、イチローが成し遂げた偉業が映し出される。すると、球場全体からスタンディングオベーションの嵐が。予期せぬ“演出”にさすがのイチローも「確実に、僕の心に刻まれる瞬間ではあった。ビックリした」と照れ笑いを浮かべ、帽子をとって歓声に応えた。

 記録更新の瞬間は、かみしめるように本塁を踏んだ。5-0で迎えた八回2死一塁。イチロー自ら右前打で好機を拡大すると、続くエチャバリアが左翼へ3ラン。一塁からゆっくりと生還した。

 ベンチでは得点記録を知っていたレドモンド監督から祝福のハグをされ、「チームメートが知っていてくれて、『おめでとう』って。人の気持ちの温かさみたいなのが何よりうれしい」と素直な感情を吐露した。

 イチローにとって王さんは敬愛する「監督」。2006年ワールド・ベースボール・クラシックを初制覇したとき、選手として仕えたのが王さんだった。「(記録は)試合数が違うので比較できない。他の人の記録に興味ないですけど、王監督の記録はどの記録も特別。ただただ光栄」。チームは4連勝。連日勝利に絡んでいる41歳は、幾多の記録を今後も塗り替えていく。

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