「オープン戦、カージナルス２-３マーリンズ」（３１日、ジュピター）

　オープン戦が各地で行われ、マーリンズのイチロー外野手（４１）はカージナルス戦に途中出場して２打数２安打１打点、２盗塁と、存在感を見せた。

　イチローが、走攻守で持ち味を存分に発揮した。

　七回に代打出場。昨季２０勝を挙げたエース右腕のウェインライトから右前打を放つと、二盗も決めた。さらに同点の九回２死一、二塁の場面では、左腕シーグリストから勝ち越しの左前適時打。再び二盗を成功させた。

　七回の守備では中堅でスライディングキャッチも披露した。

　わずか３イニングの出場で、高いレベルのプレーを見せた。「ここまでギュッと凝縮されているとね。それ（気持ちよさ）はあるよね」と満足感を漂わせた。

　期待どおりの働きをした４１歳のベテランに、レドモンド監督は「この活力こそが、イチローがこのチームにもたらしたもの。見ていて本当にわくわくする選手」と興奮気味に話した。