鳥谷に光!ブルージェイズが獲得検討

 大リーグの球団首脳や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが8日(日本時間9日)、開幕した。海外FA権を行使して大リーグ移籍を目指す阪神・鳥谷敬内野手(33)について、ブルージェイズが正二塁手として獲得を検討していることが分かった。

 多くのメジャー関係者が「控え内野手」と評価するなど、苦戦が予想されていた鳥谷のメジャー移籍。海外FA権行使から約1カ月が過ぎ、表立った動きがない中、この日開幕したウインターミーティング初日に一筋の光が差し込んだ。メジャー関係者が「ブルージェイズが正二塁手として考えているようだ。どのチームよりも高く評価しているのは間違いない」と断言した。

 今季のブルージェイズは米国からスカウトを複数回派遣し、鳥谷が出場した試合を10試合以上視察。高い守備力とメジャーの連戦に耐え得る体力に高い評価を与えていた。

 遊撃には人気と実力を兼ね備えたレイエス、三塁にはアスレチックスとのトレードで獲得したドナルドソンが控える。鳥谷の能力とチーム事情を考慮して導き出された答えが「二塁手」だった。

 来季の正二塁手候補にはゴインズ、ベテランでユーティリティーさを誇るイズタリス、さらにはタイガースからトレードで獲得した23歳の有望株・トラビスらが名を連ねるが、「鳥谷の方が上と聞いている」と同関係者は語った。

 マイナー契約からメジャーに定着し、今やチームの人気者となった川崎との比較でも「鳥谷の方が上」だという。それを証明するかのようにこの日、ギボンズ監督は川崎との再契約について「我々は彼を愛している」としながらも「どうなるのか分からない」と言葉を濁した。

 今オフ、メジャー1、2を争う大補強を展開しているブルージェイズ。現在の最優先課題は抑え投手の補強だ。「クローザーの獲得に成功し、中継ぎ陣が固まれば、鳥谷との交渉に入ることになるのでは」と同関係者は今後の見通しを語った。 22年ぶりのプレーオフ進出に向けたパズルを埋める最後のピースが猛虎のキャプテン。鳥谷の夢が実現する日はゆっくりではあるが、着実に近づいている。

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