「フィリーズ２‐５マリナーズ」（１９日、フィラデルフィア）

　四回、４番ハワードに速球を左中間フェンスまで運ばれて１死二塁とされる。リードは２点。ここでマリナーズの岩隈はバード、ブラウンの強打者２人を沈む球で連続三振に仕留め、流れを渡さなかった。

　「いい打者だったし、点は与えたくないなと（思った）」と、普段は狙わない三振を取りにいった。無失点に切り抜けて八回まで０を並べた。

　要所で力強い投球を見せての１２勝目。今季最多の１１三振を奪った中でも、右腕は「ここってところで三振が取れたのが一番大きかった」と四回の内容に満足感を抱く。

　チームは０１年以来のプレーオフ進出に向け燃えている。そんな中、自身は３連勝と上げ潮に乗り「これからが本当に大事な試合になってくる」と気を引き締めた。