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「レンジャーズ10-3エンゼルス」(11日、アーリントン)
レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)はアーリントンでのエンゼルス戦に先発し、雨で一回裏に1時間56分の中断があったが続投。5回1/3を3安打3失点でア・リーグ最多に並ぶ5勝目を挙げた。ヤンキースの黒田博樹投手(37)はマリナーズ戦に先発し、7回6安打2失点で今季3勝目(4敗)。3年ぶりの対戦だったマリナーズのイチロー外野手(38)を3打席とも封じた。
誰にも譲るつもりはなかった。1時間56分の雨天中断をものともせずにダルビッシュが投げ続けた。六回途中、自ら課した責任を果たす93球。日付が変わった試合後の記者会見場でリーグ最多タイの5勝目を手にした男は言い切った。「僕はいつでも、何時になっても行くつもりでいました」。
午後9時。超満員4万8千人が詰まった本拠地のユー(有)コールを背に受けてベンチを飛び出した。30分後の試合再開に合わせてのウオームアップ。ブルペンで10球ほど投げた後、10分の間隔をあけ、さらに約10球。わずか20球で肩をつくり直すことができたのは、中断の間もしっかり体を動かしていたからだった。
試合再開後の一回裏、味方打線は打者10人で6点を奪った。「今日は得点のことは考えずに一人でも多くアウトを取ろうと、それだけを考えました」。チームは前日にダブルヘッダーを戦い、テキサス到着は深夜。一方自身は登板に備えて試合前に敵地を離れていた。仲間のために‐。続投にこだわった理由がここにある。チームメートはその姿勢を絶賛し、ワシントン監督は「彼のガッツは好きだね」と言った。
注目の対決も制した。昨オフに10年2億4千万ドルで合意したエ軍のプホルスと、交渉権落札額と年俸あわせて1億ドルを動かしたダルビッシュ。2月の自主トレ先のロサンゼルスで会っている“ライバル”との勝負は、初回にバットをへし折って三邪飛に仕留めると、三回も三邪飛。最後は外角速球で空振り三振に切り捨て完勝した。
くしくもこの日の相手先発は、昨季までレ軍のエースを張ったC・ウィルソンだった。選手紹介時から大ブーイングを浴び、雨天中断後は明日の登板に備えて早々と交代を決めた相手に対し、ダルビッシュは初の2被弾もゲームはつくった。「2時間あいてますし、もう、上出来だなって思います」。降板時には本拠地に大スタンディングオベーションが起こった。それはダルビッシュが新たなエースとして認められた証拠でもあった。
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