コロナは空気感染しない?大阪府がソーシャルディスタンスの見直し

大阪府による「新型コロナウイルス対策本部専門家会議」が6月11日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で実施。終了後の会見で吉村知事は、「コロナが空気感染しないという意見があり、そうであればソーシャルディスタンスのガイドラインが正しいのか早急に見直す」と話した。

3月から5月までのコロナ対策を検証し、これからの方向性を決めることが目的となった本会議。今回、オブザーバーとして参加した「京都大学ウイルス・再生医科学研究所」の宮沢孝幸准教授は、「コロナの感染は発症前後数日がウイルス伝達しやすいが、発症後7日以降は体内に抗体ができ、ウイルスを伝達しない。空気中にウイルスは飛ぶが感染しないレベル」と話した。

また、現在のガイドラインに「人と人との間隔を2m(最小1m)開ける」とほとんどの業種に記載されていることに対しても、「夜の町や飲み会、カラオケで騒ぐと唾液が飛んで感染するため、その行為をやめさせるのが一番有効」と説明。

さらに、「満員電車でも、1人ひとりが黙っていたり、マスクをしていればまったく問題ない。接触機会よりも感染機会を減らすべき」と提言した。

これに対し吉村洋文知事は、「感染機会を減らすという考え方はその通り。空気感染しないのであればソーシャルディスタンスのガイドラインが正しいかどうか早急に見直したい。社会経済も考えた一歩進んだガイドラインを考える」と明言。

また、「大阪独自でやってみて感染が広がらないのであれば、全国に広げていくのか国とも連携しながら進める」と今後の方向性を示した。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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