洋と和の美意識が融合、大阪で展覧会

ドイツ人の父とフランス人の母を持つアーティスト、ドミニク・ルトランジェ。青年期、日本に強い関心を持つようになった彼は、1992年に日本移住。日本独特の美意識を組み込んだミニマルな作品など、多彩な制作活動をおこなう彼の個展が1月20日から、「TEZUKAYAMA GALLERY(テヅカヤマギャラリー)」(大阪市西区)で開催されます。

彼の作品には、カラフルな色面や動的な線を駆使したシリーズと、色味を抑えた作品群がありますが、今回の個展で見られるのは後者です。それらは紙と鉛筆の濃淡のみで表現されたドローイングで、静かに制御されたリズム、線の重なりが生み出す繊細な表情、効果的な余白が大きな特徴となっています。未発表の新作約20点からなる本展で、洋の東西を超えた簡潔な美の世界をお楽しみください。

また、別室では画廊コレクションの山田正亮作品を同時展覧します。山田は日本を代表するミニマルアーティストの一人で、今年3月には「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で大規模な個展が予定されています。ルトランジェ作品と見くらべるのもまた一興かと思います。期間は2月18日まで、入場無料。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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