三蔵法師の偉業に迫る企画展、滋賀で開催

『西遊記』でおなじみ、またインターネットサイトの「有名なお坊さんランキング」で1位となった三蔵法師。遠忌1350年を記念して、その人物像に迫る『三蔵法師展 薬師寺の宝物とともに』が、10月1日から「佐川美術館」(滋賀県守山市)でスタートする。

三蔵法師のモデルとなった玄奘(げんじょう)は、薬師寺(奈良県奈良市)を大本山に持つ法相宗の始祖。中国のお坊さんだった玄奘は当時、鎖国していた中国の国禁を犯してまでも、経典を得るべくインドへ出国。往復30000km、17年もの辛苦の旅を経て、帰国後は20年かけて莫大な量の経典を翻訳。現代の人々にとってもなじみ深いお経『般若心経』の基となる経典も含まれ、強い信念で仏教の新たな道を切り開く偉業をなした。

そんな厳しい求道の旅路が描かれた絵図や、彼の一番弟子で、その教えを基に法相宗を開いた慈恩大師坐像(国宝)など、彫刻、絵画、書跡といった薬師寺の寺宝・約70点を通して、三蔵法師の功績を振り返る内容となっている。

ほかにも、三蔵法師をモデルとした日本画家・平山郁夫の出世作「仏教伝来」が同館初公開されるほか、薬師寺僧侶の名物説法を楽しめる「ミュージアム説法」といったユニークなイベントも開催(詳細は公式サイトにて発表)。期間は11月27日まで。料金は1000円、大学・高校生600円、中学生以下は無料(要保護者同伴)。

文/浅野はるか

(Lmaga.jp)

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