新生・春日大社国宝殿、内部を初公開

20年ごとに社殿を新しくする『第60次式年造替(しきねんぞうたい)』に合わせて様々な神事をおこなわれる「春日大社」で、10月1日に旧「宝物殿」が新たに「春日大社 国宝殿 Kasugataisha Museum」(奈良市春日野町)としてリニューアル。29日、展示室などがメディアに初めて公開された。

所蔵数は国宝352点、重要文化財971点、他に類をみない平安時代の名宝が多く、「平安の正倉院」と称されている「国宝殿」。今回のリニューアルでは、建築家の弥田俊男さんにより耐震補強や収蔵環境改修などが行われ、壁に名産の奈良晒を使用するなど随所に奈良や神社らしさを感じさせる造りとなった。大小4つの展示室では、これまでのように宝物を展示するだけではなく、春日の聖地を体感できる光と水と映像のインスタレーション(照明デザインとインスタレーションの鬼才、岡安泉の作品)など、従来よりもミュージアムとしての特色が強くなったのも特徴だ。

主任学芸員の松村和歌子さんは、「全体として、細かい細工や宝物の美しさを際立たせる展示から春日の信仰を感じてもらえれば」と話す。今後は年3回、テーマを変えて特別展を実施。10月1日からは、開館記念展『春日大社の国宝ー千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂にー』として、兜や刀剣など珠玉の名宝50点が公開され、11月27日まで開催される。拝観料は大人500円、大高生300円、中小学生200円。

取材・文・写真/いずみゆか

(Lmaga.jp)

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