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 スバル サンバー

 “農道のポルシェ”50周年特別仕様車登場

 限定1000台で早くも700台の予約

 発売50周年を記念したサンバーの特別仕様車(左がバン、右がトラック)

 軽自動車の商用車としておなじみ、スバルのサンバーシリーズが発売50周年を迎えた。富士重工業では7月26日から、サンバートラック、サンバーバンの特別仕様車「WRブルーリミテッド」限定1000台を発売。早くも予約完売の状況が近づいてきた。1961年にサンバートラックが発売されてから、同シリーズの累計生産台数は364万台(今年6月末時点)に上った。親しみと敬愛を込め、本コラムに登場してもらった。

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 目から鱗(うろこ)の落ちる思いの取材シーンだった。正直にいうと、7月下旬に富士重工業が実施した試乗取材日で、記者がターゲットとしたのは他ブランドだった。アイサイトをはじめ先進の安全機能を搭載し、スバル自慢の走りの良さ、デザインの格好良さを求めて現場に赴いた。

 しかし朝一番、居並ぶ新型試乗車の中で、最初に目を引いたのは、真っ青なサンバーのトラックとバンだった。「試乗会にサンバーを持ってきたのは初めてです。(取材陣が)どういう反応を示されるか、少し不安でした」とは、いつもお世話になっている同社の広報担当レディー。聞けば50周年の特別仕様車限定1000台に対し、発売直後の時点で早くも700台の受注予約が入っているという。長年サンバーと苦楽をともにしてきた、運転手さんや運送業主さんからの注文が殺到したのだろう。

 今回は展示車による会場敷地内の移動という短時間の試乗。それでも、今までトラックのハンドル自体握ったことがないので、運転席前のすぐ真下を見下ろせる視界にさえ、新鮮さを覚えた。乗降のしやすさ、硬いシートはすぐに納得がいく。意外だったのは、2人乗り軽自動車なのに、室内空間に狭さを感じないこと。これは精神的なゆとりと安心感が、運送業務上欠かすことのできない要素と察知した。

 サンバーバンでは2列目席に乗ったが、ここも驚くほど広く感じる。運転席上の天井には伝票などを置けるネットが装着されている。サンバーバンを利用する「赤帽」さんらの意見が反映したという。降車後はシートを格納して、本来の目的とする荷室スペースをチェック。高さがあり、商用に限らずレジャーでも十分活用できそうだ。

 特別仕様車は専用色のWRブルー・マイカが使用され、専用ブラックシートに黄色いステッチと内装におしゃれ感が加わった。バンではほかにドアトリム、フロントバンパー、ルーフスポイラー、マフラーカッター。トラックではホイールナットとターンレンズ、と細部に50周年を演出している。日本経済を支えてきた車種を取材でき、何か得した気分の1日だった。

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