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〝斬新ミュージオモ〟「明るすぎる劇団・東州 第6回定期公演」

2015年7月10日

公演フィナーレで劇団員とともに歌う深見東州氏(左)

 「明るすぎる劇団・東州 第6回定期公演」(主催・一般社団法人東京芸術財団)が4、5日の2日間にわたって、東京・初台の新国立劇場で行われた。総合プロデュース、原作、演出、脚本、衣装、音楽、歌、幕間コンサートを、劇団団長でもある戸渡阿見(深見東州氏)が担当。〝ミュージオモ〟と題して「南極物語」「民宿」「盛り場」「バッタに抱かれて」の4演目を披露。また幕間コンサート&ウタントマイムが行われ、集まった1800人(2日間)の観衆を魅了した。4時間にわたった公演の一部を紹介する。

 劇団の気持ち一つに結集

 毎回、斬新な企画で観衆を驚かせる定期公演だが、今年は全作品が演劇とライブコンサートを融合させた〝ミュージオモ〟。深見東州氏によると「ミュージカルよりも面白く、ミュージカルよりも重厚な歌があるから、ミュージオモ」。その言葉通り、今回の4つの作品は、いずれも歌あり、ダンスありの誰もが楽しめるものとなった。

 最初の作品は「南極物語」。これは、2013年大みそかのカウントダウン野外公演で初演され、笑いと感動を呼んだ人気作だ。

 南極大陸でペンギンと出合った「私」は、楽しい日々を過ごしていく。アザラシも合流し、連日歌って踊って暮らしていたが、楽しい時期は長くは続かなかった…。この南極での〝難局〟をどう乗り切ったのか。

 2作品目は、北海道を舞台にした「民宿」。「みず望荘」という民宿に泊まった男は、あまりの寒さにストーブをつける。だが、その直後からさまざまな災難が男を襲うという、シュールでおかしく、ちょっぴり背中が寒くなるストーリーだ。深見氏が歌う「イヨマンテの夜」「北酒場」が、北国の夜や寒さを演出していた。

 3作品目が「盛り場」。2007年7月の旗揚げ公演で上演された爆笑劇で、劇団公演の中でも1、2を争うインパクト。根強いファンも多いという。

 仕事帰りの男が、フラリと立ち寄ったとあるバー。カウンターに腰掛けると、横には男好みの美女が座っている。少しエッチな妄想を抱く男の心の声が、なぜか店内にいる全員にばれている。驚く男の横で、美女が顔を上げると…。「赤いグラス」「ルパン三世のテーマ」「さそり座の女」といった深見氏の歌声が、酒場の雰囲気を一層もり立てていた。

 そして、最後が劇団の作品でも大人気という「バッタに抱かれて」。善福寺公園で出合ったバッタと女性の切ないラブストーリーだ。実はこの女性を演じた葉子ヨコハマは、前夜、階段から落ちて左足を負傷。この日の出演も危ぶまれたほどだったというが、痛み止めを飲んでの熱演だった。

 深見氏は幕間のトークで「初日は気が引き締まっていい公演ができるが、2日目以降は気が緩む。そして、最終日になるとこれが最後だと思ってまた引き締まる。皆さんも、劇を見に来るときは初日に来るといいですよ」と自虐的に語っていたが、葉子ヨコハマのけがで、劇団の気持ちが一つに結集。引き締まった演技が観客を魅了した。

 わずか7人の劇団員だが、4作品を演じるにあたって、7人がフル稼働。1人が何役も演じなければならず「まさにヘビーローテーションです」(深見氏)ということで、最後は客席も総立ちになり、全員でAKB48のヘビーローテーションを熱唱。最高潮の盛り上がりを見せた。

 鳴りやまない拍手を受けたアンコールでは、深見氏はオペラ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」を熱唱(初日は「オー・ソレ・ミオ」)。余韻覚めやらぬまま、第6回公演は幕を閉じた。

 



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