履正社・寺島5回0封 9割直球で圧巻

 「春季高校野球近畿大会・1回戦、履正社10-0有田中央」(29日、紀三井寺球場)

 1回戦2試合が行われ、履正社(大阪)はドラフト1位候補の寺島成輝投手(3年)が5回4安打無失点の好投。9球団19人のスカウトが視察する中、状態が良くない中でも格の違いを見せつけた。智弁和歌山は、1年生でクリーンアップに座る文元洸成内野手(1年)が左中間2点二塁打を放つなど、打線をけん引して京都翔英を下した。

 やはりレベルが違った。調子自体は良くなかったが、許した4本の安打はすべてシングルヒット。最速144キロを計測した直球の威力は、初出場となる近畿大会でも相手を寄せ付けなかった。

 「思ったより粘られたので。コースなりキレなりが悪かったと思う」と寺島。それでも初回に2三振を奪って立ち上がると、全投球の9割が直球で5回を楽に投げきった。高3の春まで届かなかった近畿大会のマウンド。「自分のストレートがどこまで通用するか試したかった」と言う。

 9球団19人のスカウトが視察し、阪神・畑山統括スカウト補佐は「まだ余力がある感じ。夏までにもう1ランク、上の投球を目指してほしい」と言う。「優勝して夏につなげる」と力を込めた超高校級左腕が、飛躍の階段を上っている。

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