広島新庄夢散…来春センバツ出場絶望的

 「秋季高校野球・中国大会1回戦、開星7-0広島新庄」(24日、松江市営野球場)

 広島新庄は、今大会屈指の左腕・堀瑞輝投手(2年)が開星打線に6回6安打4死球7失点(自責点6)と打ち込まれ、七回コールド負け。来春センバツ出場が絶望的になり、夏春2季連続での甲子園出場が難しくなった。

 敗戦の責任を一身に背負った。堀が必死に声を絞り出す。「7点も取られたら勝てない。力不足です」。まさかの七回コールド負け。エースの責任を果たせず、悔しさだけが胸中を支配した。

 自慢の直球をことごとくはじき返された。0-2の四回には、4番・福間塁外野手(2年)に公式戦初被弾となる左越えソロを浴びた。「真っすぐを狙ってきた」。自身の投球を徹底的に研究し、速球対策をしてきた開星打線。迫田守昭監督(70)も「圧倒的にやられた」と完敗を認めるしかなかった。

 初出場した今夏の甲子園は、2回戦で早実に敗れたものの、キレのある直球で注目を集めた。だが、それだけでは勝てないことを今大会でも痛感した。変化球の割合を増やした五回からはいずれも3人斬り。迫田監督は「変化球を交えながら、どうすれば抑えられるかわかったはず」と今後の成長に期待を寄せた。

 チームは、目指していた夏春2季連続での甲子園出場が厳しくなった。この冬は来年の夏に向けて大切な時間になる。「2点以内に抑えて3点以上取るのが新庄の野球。それができるようにしないといけない」と2年生左腕。悔しさを力に変えないわけにはいかない。この敗戦が、再び甲子園のマウンドに立つための号砲だ。

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