大阪桐蔭まさかの敗退…夏連覇消えた

 「高校野球・大阪大会準々決勝、大阪偕星学園3-2大阪桐蔭」(28日、舞洲)

 史上初の大会4連覇と史上6校目の夏の甲子園連覇を目指していた大阪桐蔭がまさかの敗退を喫した。

 舞洲の強い西日が、涙にくれる大阪桐蔭ナインを照らした。夏の終わりすら感じさせる風景が、王者の敗北を象徴していた。西谷浩一監督(45)は「選手を勝ちに導けなかった私の責任」と一身に敗北を背負った。

 序盤に3点のビハインド。反撃の目はあったが、四回、五回と連続して併殺で好機をつぶした。六回に2点を返すも、あと1点が届かない。九回も2死二塁から決定打が出ず「次の1点をどちらが奪うか。中盤の流れが最後まで響いた」と指揮官は厳しい表情だった。

 グラウンドでプレーする選手の動きは、初戦の履正社戦と比べればほど遠かった。前人未到の大阪大会4連覇を目指す重圧、初戦をフルパワーで戦ったチームのピーク。さらに雨で日程も流れ、“高校生の調子の維持は2週間”と言われるように、調整の難しさも重なったように映った。

 大阪府下の連勝は34で止まり「改めて大阪を勝ち抜く難しさを痛感しました」と西谷監督。昨夏、全国の頂点に立った数分後、隣にいた有友茂史部長に「新チーム、どうしましょう」とつぶやいた。

 手塩にかけて育てたチームを聖地に立たせてあげられなかった。その悔しさが名将の言葉の端々からにじみ出ていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(高校野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス