松山東“坊っちゃん対決”奇縁に驚き

 対戦が決まりガッツポーズをする(左から)二松学舎大付・北本主将と松山東・米田主将(撮影・持木克友)
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 「センバツ組み合わせ抽選会」(13日、大阪・オーバルホール)

 第87回選抜高校野球大会(21日から12日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が、大阪市内で行われた。21世紀枠で大会最長ブランクとなる82年ぶり出場の松山東(愛媛)は、第5日第3試合で二松学舎大付(東京)と、ともに夏目漱石とゆかりのある学校同士の対決となった。

 82年ぶりに春の聖地に帰ってきた松山東の相手は、二松学舎大付。偶然にも、ともに文豪・夏目漱石とゆかりのある学校同士の対戦となった。堀内準一監督(48)は「(二松学舎大付も)漱石と関係があることは以前に聞いたことがある。何か縁を感じます」と感慨深げに話した。

 漱石は14歳だった1881年に当時漢学塾だった二松学舎に入学。1年足らずの間だったが、漢詩などを学んでいる。

 その後、英語教師として「愛媛県尋常中学校(のちの松山東)に赴任したのが1895年。1年間教べんを執り、同校OBの俳人・正岡子規らと交流を深めた。その松山在住時代の体験を描いたのが小説「坊っちゃん」だ。

 不思議な縁でつながった両校の対決は第5日第3試合。指揮官は「しっかり調整する時間がある。なんとか勝機を見いだしたい」と、昨夏甲子園も経験した相手バッテリーの攻略を目指して準備を進める構えだ。

 82年ぶりの大舞台だけに卒業生らの期待は大きく、アルプス席はスクールカラーの緑一色となるだろう。「たくさんの方に支えてもらっている。恩返しのつもりで戦いたい」と米田圭佑主将(3年)。尊敬する“漱石先生”に、そして全国から集結する大応援団に、全力プレーを届ける。

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