広商vs崇徳!開幕戦いきなり伝統校対決

 第95回全国高校野球広島大会(7月12~28日・しまなみ球場など7球場)の組み合わせ抽選会が29日、広島市内で開催された。開幕戦は、崇徳対広島商の伝統校対決に決まった。広島の高校野球界をリードしてきた2校。開幕戦にふさわしい、熱戦が繰り広げられるのは必死だ。12日はマツダスタジアムで開会式後、13時30分に試合開始。

 集まった94校の学校関係者が一斉に「お~ッ」と声を上げた。崇徳・野村颯一郎主将(3年)が番号を読み上げた瞬間だ。開幕戦で実現した崇徳対広島商。98年の準々決勝(広島商8‐1崇徳)以来、15年ぶりの伝統校対決に、会場は一気にヒートアップした。

 最初に抽選を行ったのは、広島商の田新哲夫マネジャー(3年)。2回戦で、春季広島大会優勝で、第1シードの瀬戸内が待ち構えるブロックを引き当てた。そして抽選の終盤だ。崇徳・野村颯主将が登場。手にした番号を確認し小さく笑みを浮かべるとマイクに向かった。「崇徳高校、91番です」。校名の名札が掛けられたのは、広島商が待ち受けるゾーンだった。伝統校対決を引き当てた野村颯主将は「やったな、っていう感じです」と、ニヤリと笑った。

 夏22度(春21度)の甲子園出場を誇る広島商と、夏2(春3)の出場経験がある崇徳。夏の県大会は、過去11度の直接対戦がある。決勝戦では3度対戦し広島商が3勝。通算成績では広島商が9勝、崇徳が2勝だ。

 過去の成績では広島商に軍配が上がる。しかし、今年はチーム力に差はない。崇徳は広島・野村謙二郎監督(46)の長男で、1年からレギュラーの野村颯主将を中心に投打のバランスがとれたチーム。昨年は35年ぶりに秋季広島大会を制覇した。

 広島商は春季大会の初戦(2回戦)で、優勝した瀬戸内に0‐1でサヨナラ負け。敗れはしたが接戦を演じた。敗戦後、隙をついた走塁や進塁打などで無安打で1点をとる“広商野球”の徹底を図っている。

 開幕戦でいきなり戦う2校だが、気負いはない。「目標は優勝。勝てば勢いに乗れる」と広島商・田新マネジャー。崇徳・野村颯主将も「1位(優勝)を目指して戦うことは変わりないし、自分たちの野球をすれば大丈夫。意識せず戦いたい」と、意気込んだ。

 勝者は春季広島大会優勝の瀬戸内と対戦する。開幕戦でしのぎを削る伝統校対決から目が離せない。

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