「高校野球・1回戦、早実2-0倉敷商」(9日)
第2試合では、早実(西東京)のエース・鈴木健介投手(3年)が5連続を含む毎回の11奪三振で、倉敷商(岡山)を3安打完封。第1試合で夏連覇へ逆転発進した中京大中京(愛知)と、14日の2回戦で激突する。
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アルプスから聖地に響き渡る『紺碧の空』が、あの夏の感動をよみがえらせた。早実の“背番号1”鈴木が、聖地のマウンドで躍動した。5連続を含む毎回の11奪三振で完封勝利。「1人1人の打者に全力で投げただけです。我慢強く投げることができました」と、お立ち台で声を弾ませた。
打撃でも、両チーム無得点の五回裏、2死三塁から右前へポトリと落ちる先制適時打。「いいところに落ちてくれて、運が良かった」と照れ笑いを浮かべた。
五回以降は無安打に抑えた。投球数は128。抜群のスタミナで終盤の重要な局面になるほど力を発揮するところが、06年の優勝投手で“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹(現早大)を彷彿(ほうふつ)させる。だが、「斎藤さんと僕とは違う人間。練習の時は斎藤さんが目標ですけど、追いつけるように頑張りたい」とあくまであこがれの存在であることを強調した。
新チームになった直後の約1年前、練習に訪れた斎藤から「投手は10回やったら7回は抑えられるんだから」とアドバイスを受けた。“上から目線”の投球が、精神的余裕につながっている。
この日は球場へ向かうバスの中で、バスケット漫画「SLAM DUNK」の28巻を読んだ。全国大会で優勝候補を相手に激闘を繰り広げているシーンがお気に入り。これから聖地のマウンドに立つ自分と重ね合わせることで気持ちを高めた。
2回戦は昨年の優勝校・中京大中京(愛知)と対戦する。「強いと思うので自分の力がどこまで通用するか。チャレンジャーとして頑張るだけです」と口元を引き締めた。06年の“ハンカチフィーバー”を思い起こさせるような快勝劇。「WASEDA」旋風が再び甲子園を席巻する。













