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朝日フューチュリティーステークス
 レコルト圧勝 コースレコードだ 2004/12/12・中山競馬場
 

マイネルレコルトの鞍上で雄叫びをあげる後藤=中山競馬場

 1分33秒4のコースレコード、2馬身差の完勝!まさにケタ違いの爆発力だ。傑出したスピード、他馬を圧倒するパワー、抜群の競馬センス、そして完成度の高さで2歳チャンピオンに輝いたマイネルレコルト。今年はSS産駒の評判馬たちがコケまくっているだけに、12日の「第56回朝日杯フューチュリティステークス・G1」での快走は強烈なインパクトを残した。血統的にも単なる早熟馬ではない。距離延びて真価を発揮するタイプだけに、05年クラシックの主役に躍り出た。

 今年もやっぱりマイネル旋風が吹き荒れた―。1分33秒4のレコードで2馬身差の完勝。2番人気のマイネルレコルトが、全く危なげのないレースぶりで2歳牡馬チャンピオンに輝いた。「この馬に出会ってからずっとこの日を夢見てきました」と、後藤は最高の笑顔を見せた。

▼ 第56回朝日杯フューチュリティステークス
1着  マイネルレコルト
後藤

1.33.4

  2着 ストーミーカフェ
四位

2馬身

  3着 ペールギュント
小牧
1/2馬身
  札幌2歳S馬ストーミーカフェが、千メートル通過57秒4でグイグイと飛ばすハイペース。中団をスムーズに追走していたマイネルレコルトが、勝負どころで余裕しゃくしゃくと上がっていき、直線に向いたところではあっさりと抜け出した。

 「今までで一番落ち着いていたね。ペースは速かったけど、4コーナーの手応えは抜群だったし、期待通りの伸びを見せてくれた。すべてが思い通りにいったよ」と後藤。G1は02年安田記念(アドマイヤコジーン)以来2勝目。土曜の中日新聞杯をプリサイスマシーンで勝っており、土日重賞制覇という快挙をサラリとやってのけた。

 朝日杯FSは4年連続の挑戦で、ようやく悲願のG1初Vを果たした堀井師は「うれしいです。パドックではずいぶん大きく見えたね。前半はイメージとは少し違ったが、後半は思い描いていた通りの競馬だったよ」と素直に喜びを表現し、冷静にレースを振り返っていたが、自信に満ちあふれた表情が印象的だった。

 新潟2歳S2着のショウナンパントルが阪神JFを制し、3着のスムースバリトンが東スポ杯2歳Sを勝っていることを考えれば、今年の新潟組はかなりハイレベル。さらにチーフベアハート産駒は距離延びていいタイプだけに、来年のクラシックロードでは堂々と主役を張っていくことになる。

マイネルレコルト…牡2歳。父チーフベアハート、母ミヤギミノル(母の父タイテエム)。馬主・(株)サラブレッドクラブラフィアン。生産者・三石 田上稔氏。戦績・5戦4勝。重賞・04年新潟2歳S。総収得賞金・120、662、000円。堀井雅広調教師、後藤浩輝騎手ともに初勝利。
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