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マイルチャンピオンシップ
 世界の末脚 デュランダル連覇 2004/11/21・京都競馬場
 

デュランダルが大外一気を決めて連覇を達成=京都競馬場

  「第21回マイルCS」(京都・11R)で池添&デュランダルが2馬身差の完勝劇でタイトル連覇を飾った。女傑ファインモーション、英国の強豪ラクティを抑えて1番人気での勝利を挙げ、名実ともにマイル最強の名を不動のものにした。次走は香港マイル(12月12日・シャティン競馬場)が有力。来年も現役続行が決まっており、初の海外遠征でも、その豪脚を披露するつもりだ。

 女傑も、英国のG1・5勝馬も、ねじ伏せた。豪脚一閃(いっせん)―。デュランダルの瞬発力が淀の直線で爆発した。

▼ 第21回マイルチャンピオンシップ
1着  デュランダル
池添

1.33.0

  2着 ダンスインザムード
ルメール

2馬身

  3着 テレグノシス
横山典
1 1/4
  道中は、信念とともに後方から。4角でファインモーションのすぐ外。鞍上はいつもよりひと呼吸、追い出しを我慢した。残り200、こん身の力を込めてステッキを振るうと、馬体がいつものようにはじけた。先に抜け出したダンスインザムードをとらえると、さらにひと伸び。豪快さと、鋭さを備えた末脚で、さらにちぎった。

 2馬身差のゴール。どの馬にも埋められない、最強の証明だ。引き揚げてきた池添は「楽勝―」と、ライバルたちに気を使いながら、小さく言った。お立ち台では堂々と、「瞬発力がすごかった。切れ味に加えて、風格というか、迫力が出てきている。デュランダルが、一番強い馬です」と高らかに宣言した。

 6FのG1では2着2回。「悔しい思いをしたので、勝ててよかった」とマイルでは敵なしを証明。強気の発言を続けていた坂口大師も「ファインモーションと並んだときには届くかな?と思ったけど、直線を向いてから、届いたのは間違いないと確信した。池添君が手の内に入れてくれているのが最大の勝因」と騎手を称えた。

 来年も現役を続行。次は国際G1香港マイルが有力だ。極上の切れ味とパワー。磨き抜いた聖剣が、今度は世界を斬る。

デュランダル…牡5歳。父サンデーサイレンス、母サワヤカプリンセス(母の父ノーザンテースト)。馬主・吉田照哉氏。生産者・千歳 社台ファーム。戦績・15戦8勝。重賞・03年スプリンターズS、マイルCS。総収得賞金・464、272、000円。坂口正大調教師、池添謙一騎手ともに03年同馬に次いで2勝目。
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