安田記念
 ツルマルボーイ 悲願の頂点 2004/06/06・東京競馬場
 

馬群をさばいて鮮やかに抜け出したツルマルボーイ=東京競馬場

  悲願のG1制覇だ。「安田記念・G1」(7日・東京)は、6番人気のツルマルボーイが1分32秒6のタイムで春のマイル王に輝き、G1・8度目の挑戦で初タイトルを獲得。過去3度の2着があったが、安藤との初コンビでシルバーメダルコレクターを返上した。安藤は5月30日の日本ダービーに続くG1連覇で、早くも今年のG1・4勝目となった。2着には4番人気のテレグノシス、G1・2勝のファインモーションは13着に沈んだ。

 内外いっぱいに広がっての追い比べ。小雨の中で行われた春のマイル王決定戦は、見応えある叩き合いとなった。内からバランスオブゲーム、外からテレグノシスが勝利への執念を見せる。割って入ったのがツルマルボーイだ。

▼ 第54回安田記念
1着  ツルマルボーイ
安藤
1.32.6
  2着 テレグノシス
勝浦

クビ

  3着 バランスオブゲーム
田中勝
1 3/4
  「返し馬で気持ち良さそうに走ってたので(湿った馬場も)これぐらいなら大丈夫かな、と。4コーナーで外に出すかどうか迷ったけど、手応えが良かったのでさばけると思いました」。ちょうど1週前、東京競馬場の大観衆を酔わせたばかりのダービージョッキー・安藤の冷静な判断が“シルバーコレクター”を初めて金メダル獲得へ導いた。

 ダービーでは2着(ハーツクライ)と悔しい思いをした橋口師も、この日は笑みがこぼれた。「安藤くんがうまく乗ってくれたよ。ボーイはG12着が3回あるけど、それではダメ。やっぱりタイトルがないと」。引退後は種牡馬にというプランがあるだけに、どうしてもほしかったG1の勲章。これまで中長距離路線をひた走ってきたボーイにとっては、今回が初めてマイルG1への挑戦だった。

 「一部マスコミの人たちから“東京のマイルなら勝てるのでは?”と進言があって。これからもっとマスコミの人の言うことを聞くようにしなきゃ」。そう言って記者会見場を笑いの渦に巻き込んだ。毎回のようにG1に有力馬を送り込む橋口師だが、父ダンスインザダーク、母ツルマルガールという“自社ブランド”での勝利の味は、やはり格別だったようだ。

 このあとは宝塚記念へ。「2年連続2着だから今年こそ、だね。今回で“勝ちグセ”がついてくれたらいいな」。好リズムをつかんだツルマルボーイ。今年は“ゴールドコレクター”へと変身するかもしれない。(竹下かおり)

ツルマルボーイ…牡6歳。父ダンスインザダーク、母ツルマルガール(母の父サッカーボーイ)。馬主・鶴田任男氏。生産者・門別 浜本牧場。戦績・29戦7勝。重賞・02年中京記念、金鯱賞。総収得賞金・562、924、000円。橋口弘次郎調教師、安藤勝己騎手ともに初勝利。
Copyright(C) 2011 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp