有馬記念
 9馬身差! クリスエス有終V 2003/12/28・中山競馬場
 
9馬身差の圧勝。シンボリクリスエスの背でペリエはガッツポーズ
 1番人気のペリエ&シンボリクリスエスが、強烈なパフォーマンスで連覇&有終Vを達成した。好位から徐々に進出して直線でリンカーンをかわして先頭に立つと、一気に突き放してグランプリ史上最大の9馬身差をつける圧勝劇。2分30秒5をマークして、12年ぶりレコードのおまけも付けた。最終レース後に行われた引退式は温かい拍手に包まれた。

 あまりにも強烈すぎる最強馬証明のパフォーマンスだった。シンボリクリスエスは、残り三百メートルでリンカーンをかわして先頭に躍り出る。ペリエのステッキに応えてさらにグーンと加速、レコードでゴールを駆け抜けた時はグランプリ史上初の9馬身差がついていた。「ジャパンCで3着に負けていたし、きょうはどうしても勝ちたかった。この馬がベストホースであることを証明できてうれしい」とペリエが満面の笑みを浮かべる。JCでタップダンスシチーに9馬身3/4という大差をつけられた屈辱を晴らすチャンスは、引退レースのここしか残されていない。目に見えない重圧と戦いながら、人馬は最高の結果で締めくくった。

▼ 第48回有馬記念
1着  シンボリクリスエス
ペリエ
2.30.5
  2着 リンカーン
武豊
9馬身
  3着 ゼンノロブロイ
柴田善
3/4馬身

 ザッツザプレンティとアクティブバイオが、競り合って飛ばす展開。しかし「速いのは前の2頭だけ。他の馬はノーマルなペースだった」とペリエは冷静に6番手をキープ。終始、武豊リンカーンを見ながらレースを進めていく。3角過ぎから先行勢が続々と脱落、あとはゴーサインを出すだけだ。「手応えは抜群で、思い通りに伸びてくれた。“イージートラベル”だったよ」と余裕で振り返る圧勝だった。

 留飲を下げたのは藤沢和師も同じ。「一番強い勝ち方をしてくれた。(レース後に)引退式もあったし、ひと安心です」と表情が緩む。98年にはスプリンターズSの直後に引退式を行ったタイキシャトルが、圧倒的な1番人気で3着と敗退。「もちろんプレッシャーはあった。でも馬のためには、これがベストのやり方。牧場に帰って、また競馬場に来るのは大変だからね」。JC敗退のあと、きゅう舎スタッフは一丸となってハードに鍛えあげた。そしてグランプリ連覇&有終V、シンボリクリスエスは日本の競馬史に確かな足跡をしるした。(北島稔大)

シンボリクリスエス…牡4歳。父クリスエス、母ティーケイ(母の父ゴールドマリディアン)。馬主・シンボリ牧場。生産者・米国 Tワダ。戦績・15戦8勝。重賞・02年青葉賞、神戸新聞杯、天皇賞(秋)、有馬記念、03年天皇賞(秋)。総収得賞金・984、724、000円。藤沢和雄調教師、O・ペリエ騎手ともに2勝目。
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