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ジャパンカップダート
 わずか4センチ 米国の刺客が制す 2003/11/29・東京競馬場
 
アドマイヤドン(左)を振り切ったフリートストリートダンサー
 ダートは米国の刺客が激勝―。「JCダート・G1」(29日・東京)は、不良馬場の中、好位から運んだ11番人気の米国馬フリートストリートダンサーが、直線は人気のアドマイヤドンと壮絶な追い比べを、わずか4センチ差でものにした。母国を含め重賞初勝利が、このレースの外国馬初優勝となった。3着はハギノハイグレイドが入り、馬単、3連複は万馬券となった。

 長い直線、息の詰まるデッドヒートになった。4角手前、フリートストリートダンサーは、果敢に2番手に出ていく。あれよあれよと間ゲキを縫って、先頭に躍り出た。

▼ 第4回ジャパンカップ・ダート
1着  フリートストリートダンサー
コート
2.09.2
  2着 アドマイヤドン
安藤
ハナ
  3着 ハギノハイグレイド
福永
5馬身
  巨体がうなった。アドマイヤドンが外から捕らえにいく。残り200メートルで馬体が並んだ。1度はかわされたが、アメリカ産アメリカ育ちの黒鹿毛はしぶとかった。鞍上のコートは追い続ける。ゴール前、かわし切ったかに見えたニッポンのドンを、フリートは再び内から盛り返していた。

 長い写真判定になった。しかし「我々は勝ったんだという気持ちでいた」とオニール師はアメリカ流の前向きさで勝利を確信していた。BCクラシックの覇者プレザントリーパーフェクト、2着のメダグリアドーロ…米国の大物たちと戦ってきた勝負根性が、日本の大舞台で花開いた。雨降りしきる府中、電光掲示板には、フリートの(5)が鼻差で点灯。その差は4センチだった。

 「言葉にできないぐらいうれしいよ。馬込みにもまれないようにいい位置につけて、コート騎手が天才的な騎乗をしてくれた」と、トレーナーはジョッキーを絶賛した。

 コートの瞳は潤んで輝いていた。本国では差す競馬がスタイルだが「前に行くという積極策は作戦通りだった。オニール師の的確な指示が功を奏したと思う。残り100メートルでかわされたけど、馬が見事にこたえてくれた」と、充実感の中にいた。

 ニッポンで一旗を揚げたフリート陣営。今後も世界を視野に入れ「来年も来たい」。オニール師は力強く言った。(岩下昌弘)

フリートストリートダンサー…セン5歳。父スマートストライク、母ストリートバレエ(母の父ニジンスキー)。馬主・Tレザーマン氏。生産者・米国 ホワイトフォックスファーム。戦績・23戦5勝。初重賞。総収得賞金・約183、752、000円(うち海外約50、350、000円)。Dオニール調教師、Jコート騎手ともに初勝利。
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