 |
 |
| イーグルカフェが快勝、鞍上のデットーリは派手なガッツポーズ |
|
世界の快腕・デットーリに操られたイーグルカフェが、一昨年のＮＨＫマイルＣ以来となる２度目のＧ１制覇。別馬に変身させたかと思わせる騎乗技術でダート初勝利を大舞台で飾り、来年のドバイＷＣも視野に入れた。人気のアドマイヤドンとゴールドアリュールは３、５着に敗退。２着に１３番人気リージェントブラフが入り馬単１２万円と大波乱。外国馬はリーバズゴールドの９着が最高に終わり、日本馬の優勝は３年連続。
“神の手”と称される世界の天才デットーリに導かれて、イーグルカフェが第３代の覇者に輝いた。後方からの追い込みが定番だったが、馬群をスイスイ縫って無理なく進出。３角では２番手ゴールドアリュールの背後をうなるような手応え、その時点で半ばＶを手中に収めていたと言ってもいい。直線で生まれたラチ沿いのスペースに飛び込み、右ムチの連打でゲキを送ると伸びる伸びる。「レースに注文がつく乗り難しい馬」（小島太師）を別馬のように動かせた技術には、ただただ驚くしかない。
 |
▼
第３回ジャパンカップ・ダート |
|
１着 |
イーグルカフェ |
デットーリ |
1.52.2 |
| |
２着 |
リージェントブラフ |
吉田 |
|
| |
３着 |
アドマイヤドン |
藤田 |
クビ |
「こんなに早く上がって行けると思わなかった。本当によく走ってくれた」。勝利の口取り写真の撮影を終えた後、馬上から飛び降りる“デットーリ・ジャンプ”を決めて場内を沸かせる。記者会見でも、馬名＝カフェに引っ掛けてこんなジョークも。「馬に言ったんだ。（直線でインから）ここを出ろ、出なかったら君をコーヒーにしてしまうぞってね。素晴らしい反応だったよ」
登録段階では補欠の２番手。「出走できれば、何か違うレースをしてくれるかもと思っていたんだ。世界一の騎手だからね」と小島太師も絶賛した。ＪＣでは伏兵級評価のファルブラヴに騎乗。「枠もいいし、きょうと同じ結果ならうれしいね」。天才は２日連続のＧ１制覇へ野心十分だ。（野田口 晃）
|
