【競輪】頑張れ!ガールズのルーキーたち

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 競輪では7月から各地で新人がデビュー。記者が取材した高松競輪のデイリー杯(5日~8日※7日は台風接近のため順延)では、112期生でガールズケイリン期待の新人3人が参戦し先輩レーサーに挑んだ。

 在校成績1位で卒業した大久保花梨(19)=福岡・112期・L1=はデビュー3場所目。2場所を消化して1着はなかったが、初日に石井貴子(千葉)を差し切りデビュー初1着。タテの脚も悪くないが、レース運びのうまさが光った。2日目は自らが動いて2着。「まだ踏み直す脚がない。碧衣さんならぶっちぎっているはず」と悔しさもにじませた。尊敬する姉弟子の児玉碧衣(福岡)ようなスピード、パワーを身につけるため脚力強化を目指している。

 在校成績は3位だったが卒業記念競走を制した梅川風子(26)=東京・112期・L1。スピードスケート出身で、在校時から力を出し切る競走が持ち味。積極的に動き、風を切る姿は同じ東京支部の奥井迪や高木真備と重なる。先輩レーサーのように先行でメキメキと力を付けてきそうだ。

 太田美穂(21)=三重・112期・L1=は在校成績こそ12位と目立たなかったが、デビュー2節目の奈良ミッドナイトでは全て逃げ切っての完全Vを飾った。こちらは師匠の萩原操(三重)の教えを忠実に守り、競走内容にこだわりを見せる。梅川と同様に主導権を取るスタイルで地力強化を図る。

 高松では3人とも決勝に勝ち進んだが、大久保は後方から巻き返すも届かず4着。梅川は主導権を取って粘り込むも2着、太田は主導権を奪えず内に包まれ7着に終わった。

 優勝したのは年末のガールズグランプリ出場を目指す荒牧聖未(27)=栃木・102期・L1。新人3人は現役トップクラスの壁にはね返されたが、彼女たちはまだデビュー3節目。これからぐんぐんと脚力を付け、群雄割拠のガールズケイリン界に新風を巻き起こしてほしい。(関西競輪担当・貞 友之)

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