【ボート】2周戦バトルの実現を

 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 ボートレース界を盛り上げる戦略として、これまで新舟券と女子選手増員を提案してきた。どちらも実現すれば盛り上がる可能性は高いと思っている。ただ、初期投資などさまざまな問題が出てくるので、すぐにやれそうな案を考えてみたい。

 現在、番組では面白いものがたくさんある。「ほぼオール女子戦」「本命バトル祭」「誰が勝ってもデビュー初優勝」「支部対抗戦」「○○支部大挙参戦」「ハンドルさばき選手権」「ヘビー級王座決定戦」…。舟券を購入する際、通常の予想作業にもうワンスパイスが必要になってくるものばかり。賛否両論があるだろうが、バリエーションが増えるのはいいことだと思う。

 根本的なルール、システムを見直す案はどうか。逆(右)回りと距離変更が浮かんでくる。ボートだけでなく競輪、オート、そして陸上のトラック競技などすべて左回り。競馬のように右回りもできるのではと思ったが、陸上に関しては人間の構造上の問題が大きいと聞いたことがある。そして船舶については航法で右側通行、左回りが定められているとのこと。ボートレースでの右回りは不可能ということになる。

 では、距離変更はどうか。ボート場によってコース幅や水面など違いはあるが、基本的には600メートルのコースを3周する。以前は優勝戦だけ4周戦で行っていたことがあったが、選手の周回誤認が発生したり、審判操作や設定変更などの問題で、91年4月から3周戦に統一された。これは単純に事故防止という面も大きかったようだ。

 となると結論は一つ。2周戦しかない。江戸川などではたまに水面悪化のため、安定板装着で2周戦になることがある。ボートレースは1周2Mまでに体勢が決着することが多く、2周目での逆転もそう多くはない。どうしても3周目はダレてしまうケースがあるので、かなりいい案だと思う。レース時間の短縮となると事故防止にもつながり、さらに他場を発売しているレース場やPC&スマホで舟券を買っている人にとっては、より多くのレースを購入できるようになる。『2周戦バトル』ならすぐに実現できるはずで、売り上げアップにもつながるような気がする。(関東ボート担当・土屋 景)

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