【有馬記念】オジュウチョウサン長山オーナー「もう少し思い切って乗ってほしかった」
「有馬記念・G1」(23日、中山)
3番人気の3歳馬ブラストワンピースが力強く抜け出してV。多彩なメンバーがそろったグランプリを制し、待望のG1初制覇を飾った。鞍上の池添は単独トップとなる有馬4勝目。大竹師はうれしいG1初制覇となった。2着に1番人気レイデオロが入り、3着が9番人気のシュヴァルグラン。武豊騎乗で話題を集めた、“障害の絶対王者”オジュウチョウサンの果敢な挑戦は9着に終わった。
多くは語らなかった。オジュウチョウサンの長山尚義オーナー(登録名はチョウサン)は、中山競馬場の馬主エリアで観戦。レース5分前からすっと立ち上がり、直立不動で馬場を見つめた。オジュウが好スタートを決めた時も微動だにしない。ジッと愛馬を見つめ、最後まで冷静なままゴールの瞬間を見届けた。
勝敗が決した後は、立ったまま馬場を見渡し、そのまま出口へと歩きだす。報道陣の問い掛けに「敗軍の将は兵を語らず。やぼなことは聞かないでくれ」と語りつつも、レースについては「武騎手にはもう少し思い切って乗ってほしかったな」とつぶやき、競馬場をあとにした。