【有馬記念】武豊「(まさか有馬に出るとは)夢にも思わなかった」【一問一答】
「有馬記念・G1」(23日、中山)
陣営が描いた通りの仕上がりだ。障害界の絶対王者オジュウチョウサンが19日、美浦Wでビッシリと負荷をかけられた。平地の条件戦を勝ち上がり、“二刀流”の看板を引っ提げて臨む大一番。日本の競馬史上類を見ない挑戦だが、話題だけで終わるつもりは毛頭ない。以下、武豊と一問一答。
◇ ◇
-いよいよ有馬記念。今年はオジュウチョウサンとのコンビで挑む。
「非常に人気のある馬なので。昨年のキタサンブラックとは違う感じだが、注目されているのは感じる」
-平地2連勝を振り返って。
「障害のチャンピオンホースということで非常に興味を持って乗せてもらった。福島(開成山特別)で初めて乗ったが、やはりいい馬だなというのが第一印象。元々障害レースと言っても走りますし、脚力はあるんだろうなとは思っていた。障害の時のラップもすごいタイムで走っていたので」
-障害の絶対王者が有馬記念に出走する。
「福島で勝った時に長山オーナーが最終目標は有馬記念だと。正直、冗談かなと。僕自身はまだ、現実的な話ではないだろうと思ったが、実現した」
-1年前は中山大障害でレコードを更新した馬。
「(まさか有馬に出るとは)夢にも思わなかった。全く想像していなかった」
-お手馬が数ある中でオジュウを選んだ。
「夏にオーナーが言っていて、獲得賞金上、ファン投票で選ばれないと駄目だったので。どうかなとは思ったがすごい票数だった。人気の高さ、注目度の高さを感じましたから」
-レース展開は。
「まだ枠も出ていないので分かりませんが、スタミナがあるので、その点を生かした競馬がしたいと思う」
-有馬記念はドラマチックな事が起こる。
「(勝ったら)ドラマチック過ぎますよね(笑)。漫画みたい。競馬なので、何が起こるか分からないですし、有馬は語り継がれるレースが多いですから。僕自身そこに期待したい」
-外国人騎手が10週連続でG1を勝利。
「正直なところ、何とか自分で止めたいという気持ちはある」
-最後に一言。
「ファンの皆さまのおかげで有馬への出走がかなった。その気持ちに応えたいですし、最後を締めくくりたいですね」