【秋華賞】アーモンドアイ、一番時計! ルメールも「勝てる」と自信

 納得の調教を終え笑顔をみせる国枝師(右)とルメール
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 「秋華賞・G1」(14日、京都)

 猛烈デモを見せつけた-。春2冠の女王アーモンドアイは10日、美浦坂路で最終追い切りを敢行。ルメールの手綱は終始持ったままだったが、たたき出したタイムはこの日の一番時計となる4F49秒7。また一歩、牝馬三冠達成へ近づいた。最大のライバルであるラッキーライラックも、ラスト1冠は譲れないとばかりに、栗東CWで豪快な動きを披露した。

 桜花賞&オークスの春2冠では、異なるレーススタイルでライバルを完封したアーモンドアイ。史上5頭目の牝馬三冠が懸かる一戦とあって、大きな注目を集めた最終追い切りだったが、希代の名牝誕生を予感させるには、十分過ぎるほどのデモンストレーションだった。

 従来の美浦Wではなく坂路を選択。ハロー明けから10分。パートナーのミッキークロス(4歳500万下)がまずは登坂を開始した。それを追い掛けるように入ったアーモンドアイとの差は7馬身ほどあったが、ルメールの手綱は持ったままでも、滑らかに加速してあっさり0秒2先着を果たした。モニターに映し出された時計は4F49秒7。水曜の一番時計をたたき出し、規格外のエンジンを搭載していることを改めて証明してみせた。

 手綱から伝わる手応えの良さにルメールは、いつも以上に冗舌だ。「時計は出たけど、軽い追い切り。調教後の呼吸も良くて、コンディションはとてもいい。三冠はもちろん取りたいし、スムーズなレースなら勝てる」と、快挙達成に自信をのぞかせた。

 トレーナーもご満悦だ。管理する国枝師は、坂路追いを選択した理由を「踏み込みが良くて、(コースでは)後ろ脚が前脚にぶつかるような感じだったからね。素晴らしい動きだった」と、納得顔で説明した。

 今回、唯一の不安点となるぶっつけ参戦にも「心身ともに成長して(牝馬三冠制覇へ)十分いける手応えを感じている。外回りより先行有利の気がするけど、普通に走れば何とかなる」と愛馬への信頼は揺るがない。厩舎の先輩アパパネ(10年)に続く牝馬三冠へ-。視界を遮るものは何もない。

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