【ステイヤーズS】アルバート 堂々のマラソン重賞3連覇 平地重賞7頭目の快挙
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「ステイヤーズS・G2」(2日、中山)
このカテゴリーなら負けられない。昨年と同じ単勝1・3倍の断然人気を集めたアルバートが、得意の長距離戦で躍動。2馬身半差の完勝を決め、史上7頭目の平地同一重賞3連覇を飾った。
鞍上も3連覇だ。ムーアは「年齢を重ねているにもかかわらず、3年間同じ状態でレースの準備をしてくれた堀先生に感謝したい」と頭を下げる。決着時計3分43秒0は、2着に5馬身差をつけた2年前より2秒9も速い。「当時よりペースが一定で流れたからね。その分、楽にタイムを縮められたのだろう」とクールな笑みを浮かべた。
今秋はメルボルンC・豪G1参戦プランも持ち上がっていたものの、現地への直行便がなくなったため、輸送の負担を考慮して断念。国内に軌道を修正して迎えた秋3戦目でのV3となった。
愛馬の偉業達成に、林正道オーナーは「もうひとつ上のタイトルを獲らせてあげたい。以前から天皇賞・春だけは勝ちたいという気持ちを強く持っていますから」とG1奪取に意欲満々。有馬記念(24日・中山)参戦は流動的だが、将来の海外挑戦も視野に入れる孤高のステイヤーは、次なるステージへ駆け上がっていく。