【競輪】千葉競輪G3は佐藤博紀が記念初V

 「G3・滝澤正光杯」(17日、千葉競輪)

 現行の500メートルバンクでは最後となる「G3・滝澤正光杯」は、好位で流れに乗った佐藤博紀(32)=岩手・96期・S1=がゴール前で山中秀将を際どく差し切って、うれしい記念初優勝を決めた。2着に山中、3着には中村浩士が入った。

 初めて記念の決勝に進んだ佐藤が、最後の直線で鋭脚を繰り出し記念初制覇。F1ですら優勝したことない伏兵が大仕事をやってのけた。レースは同じく単騎戦の村上義の後位を追走。「前に踏んでと思っていたら、たまたまはまった。目の前に村上さんがいたので、その背中を見て走りました」。

 最終バックで3番手の村上が仕掛けるとしっかりと付いていき、ゴール前で後方からまくり上げた山中を、きっちり差し切ってみせた。「びっくりしちゃった。あれよあれよという感じ。優勝の実感は何も…」と佐藤自身も驚きを隠せない。賞金500万円の使い道を問われ「取りあえず考えます。これほどの賞金は経験がないので」と笑った。「F1を優勝する前にG3を勝っちゃった。次の目標はF1での優勝です」。次走予定の平F1(11月9日初日)で連続Vを目指す

 また、全レース終了後に地元の千葉勢の選手がファンにあいさつ。代表して中村浩士が「優勝に届かず、力不足で申し訳ありません。今後も千葉勢一丸となって、競輪界を盛り上げられるよう頑張ります」と決意を表明した。千葉競輪は2020年に250メートルの屋内木製バンクに改修される予定になっている。

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