【ボート】吉川、悲願のG1初制覇狙う 勢い十分の“びわこ番長”

 「びわこ大賞・G1」(25日開幕、びわこ)

 “びわこ番長”が悲願のG1制覇を目指す。今年7回目のびわこ登場と、メンバー中最も当地を走っている吉川昭男(44)=滋賀・70期・A1。特に前回のデイリースポーツ杯では11連勝で自身初の完全Vを達成と乗りに乗っている。「これだけ地元を走らせてもらい感謝の気持ちを込めて走っています。地元ファンの前でいいレースをと言う思いは、昔から変わっていない。その思いがなくなれば引退が近づいているんだろうけど、それはまだないね」とファンの応援が力になっているのは間違いない。

 発奮材料はまだある。「弟子の丸野(一樹)、松山(将吾)が力を付けてきているからね。2人にはターンで10回やったら9回は負ける。スピードではもう勝てないが、自分にはこれまでの経験がある」と、まだまだ弟子には負けられない気持ちも強い。

 地元の大一番に向けても「うねりも覚悟の上。それもプラスだと思っている。びわこは最後の最後にエンジンが出たことがある。それがあるので他場なら諦めるところを諦めないで最後までやってます。まあ出ないことが多いんですけどね」と冗談を交えながらも気合は十分。デイリー杯に続き、直前の尼崎でもVと勢いでは誰にも負けていない。目指すはデビュー25年目でのG1初Vだ。

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