ガールズケイリンカフェを特集する。グレードレース開催中の競輪場内に出店するカフェは、競輪マニアにとって特別な場所。それはガールズケイリンレーサーと会話できたり、記念撮影できたりと、気軽に触れ合えるから。そんなガールズケイリンカフェを徹底的に取材してきた。

　山原さくら（２４）＝高知＝はツイッターやブログなどのＳＮＳを駆使して、ガールズケイリンカフェをＰＲしている。昨年１２月にガールズ最高峰レース、ガールズグランプリにも出場したトップレーサーの影響は絶大。山原が店員としてやってくると、すごい数のガールズケイリンマニアが来店した。「そんなに来ましたかね」と本人は首をかしげるが、何度も取材している記者が確認したので間違いない。

　出店当日のレースに出走しない選手とはいえ、ファンと直接、話をするのは怖くないのか…。そんな疑問を山原にぶつけてみた。「カフェに来られるみなさん、優しい方ばかりですよ」とこちらが拍子抜けする返答だった。「ほとんどの方が『頑張って』と言ってくれますね。『ブログ見たよ』とか『ツイッターで見たから』って来てくれる方も多いです」

　そんな中でも、怖いファンはいないのか…と再度、質問してみると「たまには『あのレースは何や！』って怒られることもありますけど、反省材料として受け止めてます」。生のファンの声を聞けることは、ガールズケイリンレーサーたちにとって、マイナスになることはないようだ。