【ボート】松本晶恵、男子“食う”賞金女王が地元で男女混合戦G1制覇へ

 「関東地区選手権・G1」(12日開幕、桐生)

 G1第62回関東地区選手権が、ボートレース桐生で12日から6日間の日程で開催される。地元の群馬(桐生)が東京(平和島、多摩川、江戸川)、埼玉(戸田)を迎え撃つ。3支部による激しく熱いバトルが展開されそうだ。昨年のグランプリ(住之江)に出場した山崎智也、桐生順平が優勝争いの中心になるが、注目はクイーンズクライマックス(平和島)を制し、初の賞金女王に輝いた松本晶恵(群馬)だ。

 松本晶恵が2016年の賞金女王として、2度目の関東地区選手権に挑む。昨年はとにかく大きな飛躍を遂げた一年だった。優出16回で優勝5回。特に暮れのクイーンズクライマックスでは、5年ぶりの平和島水面をものともせず、闘志あふれる走りでG1初優勝を決めた。

 「15年のクイーンズクライマックス(福岡)は、出場しただけで何もできなかった。16年は存在感をアピールしたいと思っていたけど、優勝することができたので両親や地元にいい報告ができました」と初のビッグタイトル獲得の喜びを静かにかみしめた。

 大躍進の要因のひとつに、住之江グランプリシリーズでのSG初出場があった。「レースに対する考え方が大きく変わりましたね。もっとストイックに取り組んでいかなければいけないと実感しました」。男子のスターレーサーに囲まれ、これまで味わったことのないような大きな刺激を受けた。

 そして6走目でSG初1着の水神祭を挙げたことも、クイーンズクライマックスへの格好の弾みとなった。「まだまだと思い知らされながらも、自信にはなりました。もっと出来ると思ったし、17年につなげたいと思います」と目を輝かせた。

 今年の関東地区選手権は地元で行われることもあって、力が入らないわけがない。これまで桐生では優出10回でV2。昨年4月のG1ダイヤモンドカップの予選では2回1着があり、10月のオールレディースでは期待に応えて優勝。年末の平和島から休みなしで参戦した今年1月のお正月シリーズでは、きっちり予選を突破している。

 賞金女王になったことで、女子戦での活躍が求められる立場となった。しかし、現状に満足するつもりは全くない。「男女混合G1やSGでも、結果を残せるように頑張りたい」とさらなる高みを目指している。99年四国地区選手権を制した山川美由紀、13年の尼崎周年を勝った平山智加に次ぐ、史上3人目となる男女混合戦G1制覇へ無欲の戦いを挑む。

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