【シルクロードS】ラインスピリット明け6歳で本格化 森一馬の平地重賞初Vなるか

 「シルクロードS・G3」(29日、京都)

 現在2連勝中、過去10年では最多5勝(2着4回、3着4回)と明け6歳馬の活躍が目立つ一戦。今年はここに来ての充実ぶりが目立つラインスピリットに注目だ。昨年10月にオープンを連勝し、前走も3着。平地重賞初Vを狙う森一馬騎手(23)=栗東・松永昌=を背に、初の重賞タイトルをつかみ取る。

 明け6歳を迎えて、いよいよ本格化。ラインスピリットが重賞初制覇を誓う。

 14年夏に1000万下をV。その後、準オープンも連勝してオープン馬となった。ただ、それ以降のオープン4戦は2着1回とG3のオーシャンS4着があったものの、勝てないまま。降級してからも不振が続き、5勝目までに1年5カ月も要した。

 覚醒したのが昨年10月のオパールS。北九州記念12着大敗の直後で13頭立て13番人気だったが、低評価を覆す逃げ切り勝ちを決める。続く直線競馬のルミエールADもスピードで圧倒してみせた。

 その後、道悪の京阪杯こそ8着に敗れたが、前走の淀短距離Sは控える競馬でも3着と巻き返しただけに本物だ。「京阪杯は重馬場。道悪はからっ下手だからね。前走は斤量(58キロ)が重い分、行き脚がつかなかったけど、あの内容ならハナにこだわらなくていい。今回は56キロ。行き脚はつくだろう」と松永昌師は24日、重賞Vに期待する。

 何が変わったのか-。12着に大敗した昨年夏の北九州記念が424キロの馬体重で出走。一変したオパールSは20キロ増で444キロだった。「体が減らなくなって安定した」とトレーナー。7勝のうち、4勝の手綱を取る厩舎所属の森一も「夏の終わりあたりから成長した。“ものすごくうるさかった”のが、“うるさい”ぐらいになった」と証言し、「京阪杯はスポンジみたいな馬場で道悪に尽きる。雨さえ降らなければやれると思います」と力を込めた。

 デビュー7年目の森一は平地、障害の二刀流騎手。障害は15年に京都ジャンプSで重賞を制しているが、平地重賞ではマジェスティハーツでの3度の2着が最高だ。所属厩舎の馬で重賞Vを-。トレーナーの思いに応えて悲願を達成する。

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