【ボート】山崎裕司が2節連続優勝 今年早くもV2

 「ていちゃんカップ」(19日・児島ボート)

 新エンジン1節目の児島ボートは、1号艇の山崎裕司(35)=広島・90期・A1=が逃げて優勝。10走8勝の好成績で、前走の宮島に続き、2節連続優勝を飾った。年またぎの地元宮島では、カドまくりで優勝。「4号艇の宮島とは違う。シリーズリーダーで優勝戦の1号艇だと緊張する。ホッとした」といつもはひょうひょうとしている山崎もガチガチに緊張。プレッシャーに打ち勝って通算12回目の優勝を手にした。

 新エンジンの今節だが、プロペラは前年度からの乗り継ぎ。山崎の引いた43号機には、12月2節目に沖島広和が使用したプロペラがついていた。ワースト機だった沖島は「伸びない。ターンで滑る。バランスが悪い」と嘆きながら最後までプロペラを調整。前検日に手にした山崎は「ペラはきれいに叩いてある。自分が叩くと壊すから、足がいいならノーハンマー」と極寒の初日から最高気温9度の最終日まで、プロペラ調整を行わず戦い抜いた。新エンジンと旧プロペラの奇跡のマッチングが、山崎を2場所連続優勝へ導いた。

 「宮島も児島もエンジンが良かった。調整の下手な自分は出ていないときが問題。それに勝負弱い。昨年は17回優出して優勝は1回(5月鳴門)。勝負強くなって今年はたくさん優勝したい」と17年の目標を掲げた。昨年は2月宮島の中国地区選でG1初優出3着、6月鳴門周年では準優6号艇から2着で優出。ノンプレッシャーなら強い山崎が、ここ一番の勝負強さを身につければステップアップは間違いない。新年連続Vの勢いで、2月徳山の中国地区選は児島のSG・ボートレースクラシック(3月15~20日)出場権獲得へ挑む。

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