【日経新春杯】シャケトラ下克上デモ 4戦3勝、格上挑戦も手応え十分

 「日経新春杯・G2」(15日、京都)

 一気に重賞制覇なるか。4戦3勝のキャリアながらG2に挑戦するシャケトラが11日、栗東CWで併せ馬。力強い動きで僚馬を突き放し、万全の態勢をアピールした。全戦でメンバー最速の上がりをマークする切れ者が格上挑戦でのVを狙う。

 下克上の準備は整った。ここまでキャリア4戦ながら3勝を挙げる、明け4歳馬シャケトラが栗東CWで躍動した。キセキ(3歳500万下)を2馬身ほど先行する形でスタート。直線で掛かり気味の僚馬に並ばれかけると一気にギアを上げ、力強いフットワークを繰り出す。6F81秒0-38秒5-12秒2をマーク。迫力満点の動きで5馬身近くパートナーを突き放した。

 「元気がいいし、メッチャ良さそうですね。体に実が入ってきました」と前川助手は声を弾ませる。1000万下V直後のG2挑戦となるが、ここまで全てが順調だったわけではない。6月の未勝利戦でデビューにこぎ着けると、ソエの影響で順調にレースを使えず。だが、完治すると堂々の2連勝。脚元の不安を気にせず、思い通りにレースに挑める現状が格上挑戦の決め手となった。

 3戦で手綱を取る浜中も「もともとオープンまで出世する馬だと思っていた。瞬発力があって馬格にも恵まれ、乗っていても他の馬との違いは感じる」と能力の高さを実感する。4戦全てでメンバー最速の上がりをマークしていることからも、瞬発力は折り紙付きだ。

 今回は初の京都。「ソエが痛くて意識的に硬い馬場を避けていた。3角の下りを経験していないけど、器用な馬だから」と主戦は期待を込める。一気の相手強化にも「見込みが無ければ重賞に使わないと思う。(ハンデも)53キロだし、勝負になってくれるのでは」と力を込めた。

 前川助手は「使っている回数が少ないだけに、格上挑戦の価値がある」と力強く言い放った。まだ底を見せていない素質馬が、一気にスターダムへのし上がるか。

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