【競輪】石塚輪太郎、見てくれS級の走り 近畿を背負う先行選手へ

 新春から軽快に駆ける。競輪で2017年に飛躍を誓う選手をピックアップ。和歌山勢では1月から初のS級に昇級した石塚輪太郎(23)=105期・S2=を紹介する。

 デビューから2年半で、石塚はS級昇格を決めた。「思ったより時間がかかってしまった。もっと早くS級に行きたかったんですけどね」と少し悔しさをのぞかせる。

 父は元選手の正浩氏。2014年7月和歌山で完全Vと華々しいデビューを飾り、12月のチャレンジファイナル3着でA級2班に特別昇班。15年は優勝1回のみと足踏みしたが、16年は1、2班戦で6回の優勝を積み重ねてS級レーサーの仲間入りを果たした。

 昨年は1期後輩となる107期の新山響平や吉田拓矢など後輩が注目を浴びたが、「自分は一気に行くタイプではなくて、ボチボチ型なので。最終的には一気に行った人に追いつけるようにしたい」と焦りはない。

 今まで以上の強豪が待ち構えるS級戦。「全体に脚力不足で足りないところは多い」と力不足を自覚する。それでも、ひるむことはない。「デビューから最終バックを取ることにこだわる競走をしてきた。S級に入っても徹底先行にしたい」とレースプランは固まっている。「ラインで決める先行が目標です」と同県の稲毛や近畿の強力な先行選手を目標に存在感をアピールしていくつもりだ。

 注目のS級デビュー戦は地元の和歌山G3(8~11日)。「まずは地元の記念に向けてやっていきたい。自分はまだ細いので、S級で戦うために肉体改造に取り組んでいます。体重も増えてきましたよ」と着々と準備を整えている。まだまだ伸び盛りの期待のレーサー。和歌山だけでなく、近畿を背負う先行選手へと進化を続ける。

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