【阪神JF】ジューヌエコール上昇 史上3頭目の無傷4連勝制覇へ視界良好

 「阪神JF・G1」(11日、阪神)

 着実に気配はアップしている。3戦無敗馬ジューヌエコールは7日、栗東CWで最終リハ。終始余力十分の手応えで僚馬に先着を決めた。史上3頭目となる無傷4連勝での戴冠へ、視界は良好だ。リスグラシューは栗東坂路で鋭い動きを披露。ヴゼットジョリーも併せ馬で先着と態勢を整えた。

 上昇度をアピールした。ジューヌエコールは栗東坂路を4F60秒1で上がって体をほぐすと、CWへ。ダノンキングダム(2歳新馬)との併せ馬を行った。4馬身ほど先行する形でスタートし、相手の上昇を待つ余裕を見せつつ直線へ。僚馬に並ばれるとギアを上げ、楽な手応えで首差先着を決めた。

 マークしたタイムは4F55秒1-39秒4-11秒8。動きを見届けた安田師は「半マイルから55秒台でしまいを伸ばせればと思っていました。内容はすごく良かったと思います」と満足そう。指揮官が脳裏に思い描いた通りの最終リハだったようだ。

 ここまで牡馬を蹴散らし、土つかずの3連勝を決めている。それも異なるレース内容で白星を積み上げてきた。好位で運んだ新馬戦、発馬で遅れ、後方から直線で力強く差し切ったききょうS。そして、前走のデイリー杯2歳Sでは、3番手追走から直線でメンバー最速の上がりを見せ、1F延長もモノともせずに重賞初制覇。師は「持ち味は多彩な競馬ができるところ」と話し、「大きな変わりはないけど、順調に成長している」と、着実にステップアップしていく姿を頼もしそうに見つめる。

 91年ニシノフラワー、02年ピースオブワールド以来となる無傷4連勝での制覇へ。「阪神のマイルは直線が長いので、みんな構える。遅くなったときに掛からないか、心配はあります」と冷静に本番を想定。初タッグとなるバルザローナについては「任せます」と力強く言い切った。敗北を知らない乙女が、2歳女王の称号を目指して突っ走る。

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