【菊花賞】消耗戦回避で最大限に引き出されたディープ産駒の瞬発力

ラスト一冠を射止めたサトノダイヤモンド、鞍上ルメールはガッツポーズを見せる=京都競馬場(撮影・石湯恒介)
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 「菊花賞・G1」(23日、京都)

 血のジンクスを打ち破った。平地3000メートル以上戦で未勝利だったディープインパクト産駒。サトノダイヤモンドが“距離の壁”を越えた。

 前半3F通過は35秒3で、1000メートルごとのラップは59秒9-64秒5-58秒9。前半3F35秒台-5F60秒を切るラップは、過去10年を振り返ってもソングオブウインドが勝った06年(勝ち時計は当時のレコード)以来のこと。比較的、速いラップになったことで、前半の折り合いがつけやすくなり、一気にペースダウンした“中だるみ”にも対応できた。

 レースのラスト3Fは全て1F11秒台。残り2000メートルのラップだけを見れば、ディープ産駒が得意なスローからの上がり勝負だった。よどみのない流れによる消耗戦にならなかったことで、持ち味を最大限に発揮することができた。

 余裕の手応えで4角を回った勝ち馬に対し、ディーマジェスティはステッキが入り、手綱を押しながら。ライバルに取り付くまでに脚を使い、その時点で勝負ありだった。2着はレインボーライン。札幌記念でモーリスに迫った脚は本物だった。

 クラシックは3冠をディープインパクト産駒が分け合う形になった。レベルの高い世代として、古馬になってからも活躍が期待される。

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