【菊花賞】プロディガルサン 外枠に国枝師嘆き節も…鞍上・田辺は歓迎

 「菊花賞・G1」(23日、京都)

 14年セレクトセールの1歳セリで1億8000万円(税抜き)。良血馬プロディガルサンが21日、ラスト1冠へ最終調整を行った。美浦坂路~Wであか抜けた馬体を誇示。「順調。変わらずだよ」とうなずいた国枝師は「変わってほしいのは枠だけ。ジョッキー(田辺)に期待」と8枠16番に嘆き節を放った。

 指揮官から命運を託された若き戦略家は、意外にも快活な受け答えだ。出走表に視線を落としながら、冷静に口を開く。「普通は内がいいんでしょうけど」と近5年で1、2枠が4勝というデータを理解した上で、「これで良かったんじゃないですか」と笑う。

 「内だと行かせるか、下げるか。ある程度決めてのレースになる。そこでハミをかんでしまう恐れがある馬。ここなら周りの出方を見ながら運べる。馬にプレッシャーをかけることなく、進められると思うんですよ」。折り合いに多少の不安があることを思えば、重視すべきは馬のリズム。その観点で外枠はプラスとの見立てだ。

 過去に挙げた中央G1勝利は14年フェブラリーS(コパノリッキー=16番人気)、今年の安田記念(ロゴタイプ=8番人気)。人気薄の田辺は怖い。

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