【ボート】怪物65号機 復活なるか!初下ろしから5季連続優出の“モンスター”

 「びわこ大賞・G1」(15日開幕、びわこ)

 びわこの65号機は、本当にモンスターエンジンなのか!これまで乗ってきた選手の証言も交え、調査してみる。

 初下ろしから5節連続で優出し、注目を浴びていた65号機を「モンスター」と、世に知らしめたのが遠藤エミ。7月「ほぼオール女子 マザーレイクC」で、予選から10連勝を達成するなど遠藤一色のシリーズ。パーフェクトVが懸かった優勝戦で守田俊介に差され2着に惜敗したが「間違いなく、これまでの選手生活で一番のエンジンです。調整が合ってなくても出ていくし、合ったら道中6等から1着でしたからね(2日目7R)。スリットで1艇身遅れても追いつくし、半艇身なら完全に出切っちゃいます」と、ハイパワーを絶賛した。

 次節では、B1の村田浩司が5コースまくりでデビュー初優勝を達成。その村田も「持ちペラ制度の時は、こんな感じはあったが、今の制度になってからは一番。優勝戦も自信を持って臨めました。すごいの一語です」。さらに、お盆開催では地元の青木玄太が守田俊介、馬場貴也ら先輩たちを破って優勝。初日こそ調整が合わず(3)(5)着といまひとつも、その後は5連勝を含め、節間7勝でV。優勝戦では「全部の脚が◎です」とあきれていた。これまで引き当てた選手のほぼ全員が、文句のない状態で節間を走り終えている。

 しかし、その65号機にトラブルが起きたのが8月下旬の「G3・オールレディース」。2日目に若狭奈美子が1Mで転覆。初優勝後も、気になって65号機を見ていた村田は「(オール女子の)次節の川崎公靖選手のレースを見て“あれ?!”自分の時とは足が変化している。転覆の影響で足が落ちたのかも」と感じたようだ。それでも、この節は5勝を挙げ優出2着。多少の足が落ちてもハイパワーには変わりなかった。

 しかし、今度は9月の「近江米C」。石川吉鎬が、このエンジンでは3度目となる転覆で、エンジンにもかなりのダメージがあり、ギアケースが変わった。事故後に65号機を引き当てた川上剛(優出5着)は「正直、以前のモンスターではないが、エース機になる資格は十分にある。でもこれだけ整備で変わるとやっぱり別物になるのは仕方がない。新ペラ調整で、70まで落ちてたのを90くらいまで戻せたと思うが、一節くらいではこれが精いっぱい。でも次のG1で記念レベルの選手がしっかり調整すればモンスター復活もあるのでは」と次節への期待を込めた。

 果たして65号機は復活し“モンスター”の称号は再度手に入れるのか、それとも他に“エース機”の座を奪われるのか。とにかく前検日のエンジン抽選に注目だ。

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