凱旋門賞2度の2着-蛯名もエール「がんばってほしい」

 凱旋門賞と言えば、蛯名正義騎手(47)=美浦。99年エルコンドルパサー、10年ナカヤマフェスタで2着に入り、Vに最も近づいた日本人騎手だ。フランスでの実戦経験もある名手は、シャンティイ競馬場に関しても豊富な知識を持つ。

 「右回りだけど、スタート後に左へ曲がる。ここのポジション取りは当然激しくなる。その後に下り坂。掛かってしまう馬もいるだろう」と序盤の攻防を大きなポイントに挙げた。「直線の上り坂は感覚的に中山と府中の中間くらいかな。直線が長いから差しも届く」と強じんな末脚もVに欠かせないとした。

 「今年は頭数がものすごく多いわけじゃなさそう。それはプラスだろうね」と語るように、出走頭数も日本馬にとっては勝敗を左右する要素。「アウェーの戦いは大変。簡単には勝たせてもらえない。でもチャレンジを続けることが大事。頑張ってほしい」と日本馬延べ20頭目の挑戦となるマカヒキにエールを送った。(豊島俊介)

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