【ボート】波乗り巧者・石渡 熟練の技対決で“江戸川鉄兵”の意地見せる

 「江戸川大賞・G1」(27日開幕、江戸川)

 波決戦、いざ開幕-。江戸川ボートの「開設61周年記念 G1・江戸川大賞」が27日から10月2日までの6日間の日程で開催される。今開催は20代の若手選手が不在のメンバー構成となっており、“波決戦”にふさわしい熟練した技の対決が見られそうだ。地元2強の浜野谷憲吾、石渡鉄兵に対して、各地から波乗り巧者が集結して挑む構図となっている。

 石渡鉄兵といえば江戸川。江戸川といえば石渡鉄兵。2度の周年Vを誇る江戸川ボートの象徴的存在だが、ここ最近は意外にも江戸川で結果を出せないでいた。8月のG3・第25回アサヒビールカップで、インからコンッマ03のトップSで踏み込み逃げ切りV。江戸川では実に3年4カ月ぶりの優勝を手にして、「ホッとしました」と胸をなで下ろした。

 年を追うごとに、進化を続けている。2年前に平和島でのG1関東地区選を優勝。江戸川以外でG1を制したのは大きな転機となった。昨年は5回の優勝を果たしたものの、勝率の差で地元・平和島でのSGクラシックには出場できなかった。それでも以降のSG(オールスター、グランドチャンピオン、オーシャンカップ、メモリアル)は出場しており、ボート界のトップシーンになくてはならない存在といえる。

 ところが、今期に入っていまひとつ波に乗り切れていない。今期勝率は19日現在で6・89に甘んじており、「(リズムは)あんまりですかね…」と語る。9月初めの多摩川周年では、5日目まで舟券に絡めず最終日に3着に入ったのが精いっぱいという状況だった。

 それでも、江戸川周年へ向けて必死にリズムアップを図っている。「無理やりにでも調子を上げる」と語ったように、前節の芦屋周年では優勝戦4着の結果を残した。

 昨年の当地周年では優勝戦1号艇ながら、浜野谷に逆転を許し、2着に終わった。だからこそ、今年にかける思いは強い。“江戸川鉄兵”の意地にかけても、4年ぶり3回目のタイトル奪還へ並々ならぬ闘志を燃やしている。

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