【北九州記念】バクシンテイオー差し切った 藤岡康「展開イメージ通り」

 「北九州記念・G3」(21日、小倉)

 札幌記念で堀厩舎がワンツーを決める約20分前。遠く離れた小倉で僚馬のバクシンテイオーが重賞初Vを決めた。ベルカントの史上初の連覇という偉業を見事に打ち砕いた。

 道中は後方を追走。直線では大外から豪快に末脚を伸ばして、粘り込みを図るベルカントを差し切った。

 「リズム良く運べた。ベルカントがレースをつくってくれるだろうと思っていましたから、展開もイメージ通りでした」と藤岡康は笑みを浮かべた。

 昨年は休み明けで6着。だが、今年はレースを重ねてここに臨み、普段はイレ込みやすい馬が落ち着きを保っていた。

 「具合はすごくいいと聞いていましたし、それをうまく引き出すことができました」。鞍上にとっても会心の勝利だ。1番人気に支持された昨年はビッグアーサーに騎乗したものの2着敗退。そこから1年。敗戦が糧となり、ベルカントに借りを返した。

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